映像がすごい舞台作品まとめ
私がみてきた中で映像という観点で観劇した2.5次元作品をご紹介します。
①現実と映像の見分けがつかない新しい表現
舞台上での現実と映像の融合に驚かされた作品は舞台「鬼滅の刃 其ノ伍 刀鍛冶の里」です。この作品では上弦の鬼「黒死牟」「猗窩座」「童磨」が映像出演となっています。本作で衝撃だったのはその登場シーンです。リアルで出演している他の鬼たちと同じライティングで映し出されたのです。一瞬、そこにいるのかと錯覚しました。その後も、黒い背景に人物だけ映し出された映像が続くため、そこに浮かび上がって見えました。舞台でよく用いられる「映像出演」は、画面越しや想像上の存在などそこにはいない、画面にいる前提の出され方がほとんどでした。その常識を裏切りつつ、映像であることを活かして分身したり、逆さに出現したり、瞬間移動するという、「やむを得ずの映像出演」ではなく「映像出演だからこその表現」が衝撃的でした。
②素材の数が多すぎてどこを見ればいいかわからない「ヒプステ」
ヒプノシスマイクはラップバトルを題材とした作品で、舞台では実際に俳優がダンスをしながらラップを披露します。この舞台ですごかったのはラップシーンを始めとした背景映像です。ラップバトルの作品なので、テキストアニメーションが常に背景に流れます。それだけでもすごいのですが、さらにラップ内容に沿ったアニメーションが同時に流れます。3DCGから2Dまで様々な素材が目まぐるしく流れます。キャラクターによってもタッチが変わります。そんな夥しい素材数のアニメーションが絶えず流れる演出に衝撃を受けました。イメージはボーカロイドやVチューバーのMVのようなものです。さらにヒプステは、ステージだけでなく、ステージ横の柱まで装飾されており、レーザー映像が投影されており、演出の豪華さが印象的だった作品です。
③原作とリンクする、胸が熱くなる映像演出
少年ジャンプの人気作品「BLEACH」をミュージカル化した「ロックミュージカル BLEACH」。この作品で印象的だったのは、作中の必殺技が繰り出されたシーンで原画が投影されることです。原画を舞台に使うことは他の作品でもたまにある表現ですが、他と違うのはタイミングです。よくある演出はオープニングの登場人物紹介シーンです。テーマ曲に合わせて次々とキャストが登場し、キャラクター名、役者名と共に原作イラストが大きく映し出される表現です。しかし私がみてきた中で、作中につどリンクするリーンで原画が差し込まれる演出は今までないものでした。原作と重なりながら、原作ファンも2.5次元ファンも楽しめるような演出が印象的でした。
2.5次元舞台は漫画やゲームの世界を表現しているため、映像演出がとても重要です。その表現や使い方もどんどん変化していっているのも面白いポイントです。映像にもぜひ注目してみてください!